ウチコジ

脳障害をもつ当事者と家族の心とからだの健康をつくる、健康・栄養情報 & ワークショップ

神経伝達物質

自分でつくるセロトニン(1) – 太陽の光


セロトニンで高次脳機能障害をコントロールしよう

前回の記事のつづきです。
[前回] 高次脳機能障害はセロトニン不足?

高次脳機能障害の症状と、
セロトニン不足の症状は
重複するところがあります
というお話でした。

それでは、
幸せホルモンであるセロトニンを
自分でコントロール
して、
一見、高次脳機能障害の症状に見える、
さまざまな症状を改善してみましょう!

セロトニンが不足していると

セロトニンが不足していると、
このような症状が出ます。

・ 怒りを感じる
・ うつっぽい
・ これまで楽しんでいたことに喜びを感じない
・ 冬や曇りの日にうつっぽくなる
・ 友達といっしょにいることを楽しめない
・ 睡眠の質がわるい
・ ほかの人に依存的になる
・ 痛みに弱くなる

思いあたるところはありますか?

太陽の光

これを自分の力で解決する方法その1が、
太陽の光です。
いろいろある方法のなかで
最も簡単で安上がりです。

なにをすればいいかというと、
朝、太陽の光を浴びましょう
それだけです!

視覚情報の脳内経路

人の脳は、目で光を認識しています。
当然ですね。

目から入った視覚情報は、
いったん視交叉など
脳の中央あたりを経由し、
後頭葉の視覚野に送られます。

こうして、
私たちは周辺の状況や空間を
視覚として認識しています。

しかし、
実は目から入った情報がたどる経路は、
これだけではありません。

それでは、
そのほかの経路はどこにつながり、
どのような役割をもつのでしょうか?

さまざまな光の役割

光が私たちにもたらしているのは、
視覚情報だけでありません。
私たちは日々、意識をせずに、
光から多くの恩恵を受けています

たとえば、

  • 紫外線によるビタミンD生成
  • 体内時計の調整
  • 赤外線による免疫調整
  • 細胞の再生促進などなど

それらの恩恵の一つが
セロトニン分泌です。

光によるセロトニン分泌経路

視覚情報とはまた違う、
セロトニン分泌を促す光の経路を
たどってみましょう。

両目から入った光の情報は、
視交叉に入ったあと、
脳幹にあるセロトニン分泌センター(縫線核)に向かいます。

すると、
光情報の刺激を受けた縫線核が
セロトニンを分泌するのです。

理想としては、
外に出て体全体で光を受けたいところですが、
朝、窓の外の太陽に顔を向けるだけでもだいぶちがいます。
窓辺に入ってくる2500ルクス程度の光でも、
セロトニンが分泌されることがわかっています。

そして、セロトニンは
夜には睡眠ホルモンのメラトニンに変換されます。
つまり、朝、太陽の光を浴びれば、夜ぐっすり眠れるというわけです。

本当に規則正しい生活って、幸せに直結しているんですね。