ウチコジ

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ホルモン

成長ホルモンと腸内細菌で症状が楽になる


前に書いた成長ホルモンについての記事の
つづきにあたるような記事を見つけたので、
ご紹介します。

[参照]

Traumatic brain injury impairs hormone production, disrupting sleep, cognition, and memory

ちなみに前回の
成長ホルモンについての記事はこちら。

脳外傷者の54%にホルモン異常

テキサス大学の教授がひきいる研究です。
この先生、もう20年来高次脳機能障害について
研究をつづけているそう。

ポイントはふたつ。

先日の記事でとりあげた
成長ホルモン
今度のワークショップのテーマでもある
です。

Randall Urban教授によると、
脳外傷患者の多くは
成長ホルモン補充療法を受けると、
驚くほどの回復を見せるといいます。

ただし、
補充療法をやめると
症状は逆戻りするということです。

実際の実験では、
18人の脳損傷患者にたいして
1年間、成長ホルモン補充療法を行いました。

すると、
筋肉が増え、
脂肪が減り、
疲労、不安、うつが減り、
不眠も減りました。

目覚ましい結果ですね。

成長ホルモン不足によって
ちゃんと機能していなかった
神経ネットワークが、
本来の働きをとりもどしたことによる
結果だということです。

そしてもう1点。
腸の関わりについて。

Urban教授によると、
腸のデータより、脳外傷患者には
慢性的に腸の炎症があることが伺えた。

そこで、
高次脳機能障害と腸の関係を
明らかにするために
高次脳機能障害者の便を検査しました。

すると、
便の細菌構成が
一般の人とは異なっている
ことがわかりました。

なるほど、やっぱりと合点がいく内容です。

腸の炎症、
腸内細菌叢の変化、
高次脳機能障害の症状、
ぜんぶ糸でつながっていることが
見えてきています。

高次脳機能障害を治そうとするとき、
腸を無視することはできないな
とあらためて思います。

教授いわく、
有用な細菌の服用や移植によって、
高次脳機能障害の症状をやわらげられる
可能性があるということ。

こんな研究が
現在も世界の方々で進行中です。