ウチコジ

脳障害をもつ当事者と家族の心とからだの健康をつくる、健康・栄養情報 & ワークショップ

脳損傷

脳損傷の急性期に知っておきたい対策 (2)


脳に酸素を届ける

こちら↓の記事のつづきです。
脳損傷の急性期に知っておきたい対策 (1)

上の記事では、
高圧酸素療法で
脳のすみずみまで
酸素を送りとどけました。

なぜなら
私たちが日々たゆまず呼吸して
酸素を体にとりこんでいるのは、
それを各細胞に届けるため。

各細胞では
酸素を使ってエネルギーをつくり、
それぞれの役割をはたすための
動力にあてています。

それは、脳細胞とておなじこと。

酸素がなければ
エネルギーがつくれない。
エネルギーがないと
細胞が死んでしまう。

というわけで、
脳卒中や脳外傷によって
酸素の輸送通路が
通行止めになってしまった
脳細胞のために、
ひとまず酸素を確保しました。

活性酸素をおさえよう

さて、2番目の対策は、
抗酸化です。

よく聞きますよね。
とくにアンチエイジングや、
病気予防の話では
よくでてくるキーワードです。

抗酸化とは、つまり
活性酸素が起こす害を
おさえようということです。

私たちの健康や病気と
切っても切れない関係にあるのが
活性酸素です。

活性酸素は、
ふつうの酸素とちがって、
ひょんなことで電子の数が
アンバランスになった
不安定な酸素。

ずーと呼吸して
大事なエネルギーづくりに
大量に使っている酸素ですから、
そのなかの一部が
活性酸素になってしまうのは
しかたのないこと。

体のなかで
外敵退治のための武器として
使われたりもしています。

この活性酸素、
バランスを取り戻そうとして、
まわりのものから
電子を奪おうとする
性質があります。

とくに、
日焼けしたり、
たばこを吸ったり、
けがをしたり、
酸化された食べ物を食べたりすると、
体内の活性酸素は
増えていきます。

活性酸素が、
遺伝子から電子を奪えば
ガンのもとになるし、
血管で悪さをすれば
動脈硬化になる。

怖い病気のかげには
たいてい、こいつの存在があります。

抗酸化物質を味方につける

さて、
損傷を受けた脳のなかでは
この活性酸素が大量に
つくられています。

そして、
どんどん周囲の脳細胞を
傷つけています。

そうはさせないぞと、
脳に送りこみたいのが
頼みの綱、抗酸化物質です。

一番いいのは
抗酸化物質の点滴です。

グルタチオンを2,000~3,000mg、
αリポ酸を200~300mg、
これを毎日、20~30日ほどつづけます。

これはマウスでの研究ですが、
脳の損傷時にグルタチオンを入れると
細胞死が67%も減ったということです。

驚異的な数字です。

ただし、これは損傷から
数時間以内に対処できた場合の話。

[参照]

Concussion secrets unveiled in mice and people

とはいえ、
これ、自費でやると目が飛び出るほど高くなってしまいます...

庶民は、サプリや食事でなんとかすることにしましょう。

では、脳の抗酸化によい成分や食事とは?

と、
どんどん書きたいのですが、
まだまだ長くなりそうなので、
このへんで次回につづきます。